FC東京では、今シーズンメンバーに入り切れていないレアンドロ選手。しかし、FC東京がルヴァンカップで優勝した2020シーズンには、中心選手としてフリーキックでバンバン点を決めていた選手です。足元の技術も素晴らしく一人で切り込んでゴールなんてことも沢山してくれました。
そんなにいい選手なのになぜメンバーに選ばれないかというと、FC東京サポーターならうなずいてくれると思いますが、相手選手に肘打ちをしてしまいカードを貰い退場をしてしまったりとにかく素行の悪いピーキーな選手であるからです。
では、なぜそんな選手を1トップに?と疑問にもたれるかもしれませんがそれを今から解説していきたいと思います。
1.ディエゴ・オリヴェイラの不調
まあ、1トップと聞いたらFC東京サポーターならこの問題定義の理由はすぐわかると思いますが、ディエゴ・オリヴェイラの不調が大きいです。
2018年からFC東京のエースとして君臨してきたディエゴは、去年シーズンの大半を股関節の痛みを抱えながらプレーしていた。そのあたりからだろうかFC東京は長谷川健太政権中盤から4-3-3でやっていたのだがディエゴはボールを保持できなくなってしまった。味方から縦パスが入ったとしても弾いてしまい足元に収まることが少なくなっていった。収まったとしても相手選手にボールを奪われたりファールになるシーンが増え(ファールになることは仕方ないと思うが全盛期にはフィジカルでどうにかしていたことが多かったと思う)、ビルドアップに貢献できなくなっていった。
そして、迎えた今シーズン治療をよい形で復帰できるかと思ったサポーターの期待と裏腹に、衰えを感じるディエゴの姿がそこにはあった。Jリーグ第4節の横浜FC戦では2ゴールを決め、復活したように思われたがプレスのきつい第6節サガン鳥栖戦では全くビルドアップに貢献できず、シュートも打つことができなかった。
そのため、FC東京には1トップでボールを収めることができ落として散らしたり前を向いてパスを出せる選手がいることが必要であると思われる。
2.他のセンターフォワードとの差別化
現在、ディエゴ・オリヴェイラ以外にはペロッチと熊田、野澤がいるがペロッチは散らすことができヘディングがうまいが中盤におりてきて相手を躱すことができるか難しいのではないかと思う。
また、熊田も得点能力は申し分ないがビルドアップにJ1水準で関われるかというとデータが足りない。野澤も熊田と同じ理由である。
中盤におりてきて、IH(インサイドハーフ)に落とす。前を向きウイングにパスを出したり持ち運びシュートを打てる選手はレアンドロが得意で適任でではないかを思われる。
3. 枠内シュート不足のFC東京にプラスに働くエゴ
今期のFC東京は、何か呪いにかかっているのかと心配になるくらい枠内にシュートが飛ばない。
直近のリーグ戦でははサガン鳥栖戦では1本、名古屋線では0本である。特にアウェーでは第2節の柏レイソル戦で枠内5本をとらえて1得点を獲得してから、アウェーでゴールネットを揺らすことができていないためシュートで終われる選手が必要である。
一人でシュートで終われるレアンドロ選手はFC東京の最終兵器になるのではないか。
4.セットプレーで強みが出る
レアンドロといえばセットプレーでの得点も魅力的である。しかし、ここ最近は出場機会の減少でフリーキックを打つ機会が少ない。そこで、1トップに配置すると近距離のフリーキック、コーナーキックでの得点チャンスが増えるだろう。
5. 中盤におりてきたとき相手選手をつり出せる
ディフェンスラインが嵌められ、ビルドアップできない機会が多かったサガン鳥栖戦だが縦パスが全く入らないわけではなかった。
ディエゴに入ったときはロストしていたボールがレアンドロになれば保持でき前を向け、仮に相手選手(CB)がプレス欠けてきたとしても、そこの空いた穴に味方が走りこむことでパスを出る足元の技術があるためチャンスを作り出すことができる。相手選手がおりてこなかったとしても、ひとりでドリブルをし持ち運ぶことができる。
ウイングが強力なFC東京で両翼を生かせ、自分でもゴールを狙っていけるのは一番欲しい能力であるといえる。
デメリット
もちろんデメリットは存在し、今期のレアンドロは出場機会に恵まれておらず最初はうまくプレーできないのではないか。また、前線からの守備が頼りなく守備に負担をかける可能性もある。
極めつけは、早い時間帯に退場する可能性があるということが。そうするとどんなに戦術を築き上げても三試合試合に出れないとなれば苦しい時期が続いてしまうのがサッカーというスポーツである。
以上がFC東京レアンドロ選手の1トップ提案である。この記事を読んでFC東京サポーターの中で議論が活発になれば幸いである。
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